◆ 葵の上 ◆

 光源氏は12才で元服(成人式)のあと、左大臣家の姫君 葵の上と結婚しました。

えー 12才で結婚? と思いますが(笑)、この当時はこの年齢では普通のことだったようです。
人生30年‥ の時代ですからね。

葵の上は、左大臣の家の姫君。
女御として皇太子妃になることもできた姫君ですが、
帝の秘蔵子 光源氏と結婚させたほうが、一家の繁栄となると考えた左大臣の決定でした。

さて葵の上は、臣下に下った者との結婚させられ、プライドが許しません。
皇太子妃になっていれば、いずれは皇后の座を得ることができたかもしれないのですから。
その上、光源氏は自分より4つ年下。

かたくなに殻をかぶってしまった葵の上は、素直に夫に甘えることができません。

一方 光源氏は、冷たい妻に打ち解けられず、心の中にはいつも藤壷の女御がいらっしゃいます。

この夫婦 どうなってゆくのでしょう‥