◆ 朧月夜② ◆

正妻 葵の上が亡くなり、愛人 六条御息所は伊勢へお下りになり、光源氏は心の空白を埋めるかのように、朧月夜との密会か続いておりました。
朧月夜の君は右大臣の姫君。その上東宮に寵愛を受けておられる方です。

ふたりの逢瀬が見つかっては大変なことになります。
しかしこの時代には珍しく自由奔放な朧月夜は、自分の気持ちに正直に光源氏との危険な愛に突き進みます。

ある日の明け方、光源氏との愛の時間が終わろうとしている頃、激しい雷雨のため源氏は帰れなくなってしまいました。
仕方なく部屋で寛いでいますと、右大臣が雷雨を心配して朧月夜の部屋へ入ってきました。


慌てて隠れた光源氏でしたが、帯の端が隠しきれず見つかってしまいました。

怒りに震える右大臣。
なんとあの気の強いプライド高き弘徽殿女御(朧月夜の姉)に告げ口をしてしまいました。



さぁ 光源氏と朧月夜 ふたりの運命はいかに‥